自分に合った仕事の重要さ、振り返り思うこと
父は分析員でした
若い頃、環境分析から化学分析の会社へ移って、ずっとその仕事をしていました
一緒にクイズ番組を見ていても、化学の事はわかるのに、他の事は母にいつも負けていました
ガラスのコップを洗うと、仕事柄なのか性格なのか、曇り一つないくらいにピカピカに洗います
洗ったのをかざしてはまた洗いすごく丁寧
自分とは正反対のその様子が面白いので、いつも観察していました
餃子を包むのも幅を綺麗に揃え
タオルを畳むのもキッチリ揃え
ポロシャツのボタンも首までしっかり閉め
人が10ザッとする間に、丁寧に正確に1やっていました
知らない土地でも、道行く家の表札の名前をよく覚えていました
歳をとったら、家でもゴロゴロと寝転がるなんてことはなく、椅子に手を揃えて座るという徹底っぷりでした
庭にスズメが来ている事を報告する、ゆるキャラになりました
小さな頃、研究所に遊びに行った際に、広い敷地にポツンと滑り台がありました
「お父さんはあの滑り台で、上から水を流して、ジャガイモを転がして洗っているんだよ」と言われ、小学校の”私のお父さん”の作文では…
「お父さんは、滑り台でジャガイモを洗う仕事をしています」
「遠くから水を運ぶのが大変です」
「一日何回も往復もするそうです」
と、立て続けに堂々と疑う事も無く、嘘を発表までして、先生に呼び出されて心配される、という授業参観でした
それを言うとただ笑っているだけでした
大きくなるまでそう思っていました
白衣を着てビーカーを持った写真を見てると、「暇だから、会社で皆でコスプレをして遊んでいるんだよ」と
子供の頃はよくからかわれ、そのまま騙されている事が多々ありました
仕事柄そうなったのか、元々そういう人なのかはわからないけど、人には適性があるんだなと思います
父が営業職だったら、どうなっていただろうかと最近思います
絶対に向かなそうな感じで
合った仕事に進んでいて助かったと思います
50代くらいの頃は、論文を自分が書いたのに上司の名前で出された、サラリーマンはしょうがないけどと、お酒の量も増えていました
父の仕事の存在すら感じたこともなかったけれど、子供には見えないところで、父も自分の人生があったんだろうと思います
亡くなる間際もそんな事を話していました
それを仕事の事ばかりと取る人もいるけれど、私はそんな父のことが、大人になると羨ましく思えました
自分なりに向き合うことがあった、自分を生かし頑張る場所があった事が、とても恵まれていると思うから
追求できる幸せってあると思います
何も自分で考えずのっぺらと生きて行くよりも、きっと遥に幸せだろうと感じるから
何かを組み立てていくことの喜びは、子供頃はよく感じていたのに大人になったら減ってきたから
若い頃に、自分の興味のある事があったから、自分の好きな事に気づけているから、努力が出来る環境も、その選択が間違っていなかったから、そのおかげで、なんなく平和に過ごせていたんだと感じます
そう考えると、興味の偏った人で何か得意な事がある人は、早くに得意が見つかりやすくて、案外お得なんじゃないかと思う事も
自分に合った仕事につくことは、人生を過ごす上でとても大事だと今さらながら思います
それにより人生の満足度も不安さも、大きく変わるのだろうと
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