加賀友禅着物リメイク”アオザイ風ゆったり服”シミが出来ても捨てられない
着物のシミや虫食いが出来ても、処分できない方も多いのではないのでしょうか?
高価な着物となるとなおさらだと思います
当時購入した値段や、着用した思い出などなど蘇り、中々踏ん切りがつかないでタンスの肥やしに
家にもそんな着物があります
これは母が若い頃に反物を購入し、祖母に仕立て貰った思い出のあるらしい加賀友禅
肩と裾部分に花模様がある”付け下げ”
訪問着は全体に模様があり華やかですが、付け下げは部分的に
生地はまだまだ大丈夫なのに、ずっとしまっていたので点々と茶色っぽくなってしまっています
着物としてはもう着れないそう、クリーム色っぽいから目につきます
何とこの花模様一つ一つ手書きです
どおりで高価なわけで、納得なお話です
この花全部活かしたい、何とか着られるようにしたいといつも以上に悩みました
何かに作り替えて使いたいと、いたる所にあるシミの存在に頭を悩ませ、パズルを組み立てていくようにやっとこさで出来ました
花柄が普通のブラウスなどよりも、アオザイの方が似合いそうなので作りました
アオザイはベトナムの民族衣装です
学校の制服にも採用されているそう
こんな制服なら着たいと思う衣装です
ピタッとしたタイトなラインが綺麗で、横に大きなスリットが入った服
下にワイドパンツを重ねる服、スタイルの良さが際立つ服
コスプレめいた事をすることも、パーティに着て行くこともないだろうという事で、着る機会はなさそうなので、ゆったり目の普段から着られるアオザイ風な服にしました
大きな花の位置とか
小さな花の位置とか
チョウチョの向きとか
首の後ろのチョウチョがお気に入り
余白のバランスとか
シミを避けながらの配置が、とっても難しかったこの服
相談しながら何日かかけて作りました
着物幅なので、前と後ろにハギが入ってしまうのが、着物リメイクの難点です
せっかく作ったので、スカーフなどで首まわりなどカバーしながら、普段から着て着倒そうと思います
首まわりもゆったりとしてるので、真冬にもタートルなどを下に着こんで着られそう
最近のお気に入り
好きな人にはたまんない一着
花模様の服をめったに着た事ないけれど、おばあさま達に「あら~コレ仕立て直したの」と、声をかけられました
流石加賀友禅、凄いブランド力です
それにしても、絵を見るだけで加賀友禅だとわかる、おばあさま方凄いです
トローリと落ちるシルクの素材感も、アオザイ風にして正解でした
余った大きな花の1枚分の絵は、木の額がちょうど余ってたのでアイロンをピシっとかけて飾りました
丁度程よい余白で端切れには見えない感じに
衣類に手書きで絵を描くなんて、それを着ようと思うなんて特別感が凄いです
全部使い切りました
アオザイ風加賀友禅、人生が終わるまでの間にきっちり使いつぶします
フリーサイズの服は良く売れるし、あまり販売されてなさそうな感じになりそうなので、使ってるリネンで作ってみようかとか思いました
いずれ首元だけ刺繍してもらうとかで、それなりなお値段で販売してみようかな
下に着こむ長袖服なら、刺繍の服ももったいなくないかななんて
長めのこういったタイプの服は、丈があってないと、ナメクジみたいな服に着られたようなシルエットになるので、購入時に丈直しができるのは良いのかなとか妄想中です
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